
ヘルペスとは、代表的に「単純疱疹(たんじゅんほ
うしん)」と呼ばれる単純ヘルペス、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」
と呼ばれる帯状ヘルペスの2つを指す。
いずれもヘルペスウイルスが引き起こし、これら2つのヘルペスの症状が
ある程度似ているが、別の疾患である。一般にはヘルペスは帯状
疱疹を指す場合が多い。
単純疱疹と帯状疱疹は名称は似ているが、それぞれ別の疾患で
ある。原因となるウィルスも同じく
ヘルペスウイルスであるが、細かい種類の分類があって、同じヘルペスウイルスでも異なるものである。
しかし互いに親戚筋にあたり、ウイルス
の性質も似ている。いずれの場合も、初感染は通常幼少時に経験
しており、その再発という形である。単純ヘルペスの初感染ではヘ
ルペス特有の小水疱がでて、場合によっては高い発熱を伴い、まれに生命の危険を伴うこともあるが、ほとんどヘルペス症状がでない場合もある。
帯状疱疹、帯状ヘルペスの初感染は水痘、通称で
言うみずぼうそうである。帯状疱疹、帯状ヘルペスの原因は、子供の頃に罹った、みずぼうそうということになる。単純疱疹も帯状疱疹も、因子となるヘルペスウイルスは普段は神経に潜んでいる。神経は脳から末端の神経まで信号が伝わるようになっているが、物理的に一本の線ではなくて、中継基地のようなところがある。それを神経節といってとくに脊髄などにあるが、そこには神経細胞の本体がある。ヘルペスウイルスはどういうわけか神経が好きなようで、ヘルペスの初感染のあとも、終生神経の中で人間と共生する。神経節から皮膚にある神経の末端までは一本の線、一個の細胞なので、ヘルペス再発時には細胞を伝ってヘルペスウイルスが皮膚に到達して水疱などを作る。この時ウイルスが暴れて神経にダメージを与えるので、ヘルペス特有の痛みが発生すると言われる。